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2016年度 夏期講座ご参加のお礼と総括

2016年10月26日

一般財団法人 子供の城協会 事務局

今年度の夏期講座は、7月30日(土)・31日(日)・8月6日(土)に行いました。皆様方には、多数の参加をいただきありがとうございました。

まずはお礼を申し上げ、講座内容の総括と共に、今後の方針などにつきご報告いたしますので、次年度からのご参加の目安にしていただければ幸いです。

 

第1講座 7月30日(土)「一人ひとりの子ども理解による対応のコツ」

講師:細木玉恵先生「ダウン症の子を育てる母親へのアドバイス」

講師:大貝 茂先生「言語発達に悩む子へのアドバイス」

講師:新澤伸子先生「自閉症スペクトラムの理解と園・学校での支援」

細木先生のお話について

神戸親和女子大学での障がい児の発達援助体験や、ご自分の生活体験からのお話は、参加者には身近なことと感じられたようで、参加された方々から多大の共感を得ました。

「自分の経験の中で、初めてダウン症の子どもを受け入れ、不安も多かったが、

今日の講義を受けて、他の子どもたちと同じこと(その子をよく観察して、必要な

ことをしたら良いこと、また、他の発達障がいの子を知ることも一緒)だということが分かってちょっと安心した」。「現在担当しているダウン症のお子さんのことと思い重ねてお話を伺った。家庭での日常の様子や、兄弟間の関係についてなど、初めて知ることも多く納得できることがたくさんあった。明日からの保育のヒントとなることも多く、今までやってきた指導で正しかった点と、今後こうしていけば良いのだなーという反省点を学ぶことも出来た。早速、今後の指導に生かします」。などの趣旨のご意見が多かったので、次回にも継続し、特に、兄弟支援について内容を深めようと思います。

大貝先生のお話について

子ども施設や武庫川女子大学などでの、長年にわたる、ダウン症児など言語発達が心配な子どもたちに対する豊富な指導体験から、オーソドックスな、言語発達支援のための心がけ等をお話しいただきましたが、「特に障がいがあるとは言われていないものの、実際には、非常に内気であまりしゃべらない子どもや、言葉も発音が悪く、聞きとり難かったり、言葉の言い間違えや、覚え間違いが多いなど、心配な子どもも沢山いますが、お話を伺い、性急にその欠点だけを取り上げて改善を急ぐより、楽しい、話しやすい、安全な雰囲気が伝わるよう、家庭を含めた生活環境を整備するなど、少し長い目で見ようと思いました」。などの趣旨のご意見がありました。言語によるコミュニケーション機能の獲得は、ダウン症など発達が遅れる子どもは勿論、自閉症スペクトラムの子どもにとっても重要なテーマであるので、以後も継続して開講します。

新澤先生のお話について

民間施設での豊富な指導体験や梅花女子大学での学生教育を通して得られた知見を

解りやすく解説していただきました。現在も、アメリカでの指導者講習会にも参加されるなど、豊富な話題をお持ちの先生のお話は、受講された方々の共感を得、好評でした。「近年、子ども施設においても発達障がいの疑いのある子どもの割合が増えてきました。私は、2年連続して“自閉症スペクトラムで多動”の子どもを受け持っていますが、スモールステップの大切さや、視覚情報からの入りやすさを改めて確かめることが出来ました。また、周りの子への声掛けによって、お互いに過ごしやすい環境をつくれることが分かったので、2学期からは、様々なことを実践していきたいと思います」。「障がいが有るからこそ、子どもの個々の発達に応じて環境を整え、関わり方を工夫することが何よりも大切であることを改めて教えられました」。「子ども自身が見通しを持てると、安心して活動に参加できるようになるし、子どもたちにとっても気持が楽になれることや、言葉の出にくい子どもに対しての関わりや、興味が持てるような工夫など様々なことについて話を聞くことが出来て貴重な時間になりました。学んだことを早速実践したいと思います」。などのご意見をいただいています。

自閉症スペクトラムの子どもの援助方法については、様々な考え方が有りますが、構造化による支援を大切にするTEACCH法については、評価が定まっていますので、その真価を生かしていただくべく、次回も開講するつもりです。

 

第2講座 7月31日(日)「子育て上手の得意技」

講師:安原佳子先生 「育て方の基礎理論」(応用行動分析)

講師:米倉裕希子先生「家庭で取り組む応用行動分析」

講師:米倉裕希子先生「地域に広げる応用行動分析」

安原先生は桃山学院大学で、また米倉先生は関西福祉大学で、それぞれ教鞭を取っていらっしゃるのですが、それだけではなく、フィルドワークにも熱心で、保育や教育の場での子どもの行動の調整に、応用行動分析(ABA)という心理学的手法を広めようと、いろいろな場で活躍されています。当日のお話の中では、受講者参加のワークも有って、ご参加の皆さんも十分に楽しまれたようです。お二方の話のテーマが「応用行動分析」と共通していますので、参加者の声は、まとめてご紹介します。

「応用行動分析やぺアレント・トレーニングの話は一年前にも受講し、早速、自己流で試みてみたのですが、改めてお話を聞いて、実際には生活の中で十分には使えていなかったなーと反省しきりでした。今回は、紹介された2本のビデオがとても楽しく、分かりやすく、内容がよく分かりました。さらに、話を聞くだけでなく、実際に考えたり、意見を交換したり出来る機会も多く、特にアクティブ・ラーニングが楽しかったです」。「講義全般に、具体的な映像を交えた説明・ワークが用意されており、応用行動分析を、更に身近な技法として学ぶことが出来ました。ABAの考え方を、実際の手続きに従って表などに記入して実践できたのは、大変分かりやすかった。もっと、多くの事例を知りたいと思いましたし、子どもにも保護者にも優しいこの方法を広く普及してほしいと思いました」。「障がいのある子どもに対して、その子だけを見ていましたが、その子を取り巻く環境も大きく関わっていくということ、環境を整えることの大切など、とても勉強になりました。自分の家族の良いところを書くことが難しく、もっと意識して行動していかないといけないと思いました」。などの、意見が有りました。

「応用行動分析」は、佐久間 徹先生が、この子供の城で、30年以上も前から、スキナーの理論を基に、ほぼ独力で、日本で唯一の、自閉症の子の自発性を大切にした行動調整法として開発・実践されて来た手法ですが、現在は多くの人がこれを学びたいと思っているものです。ご期待に沿うよう、さらに工夫を凝らし、次回にも開講いたします

 

第3講座 8月6日(土)「幼児期から学童期の言葉の指導はこう行う」

講師:里見恵子先生「保育所・幼稚園における障がい児の理解と支援」

講師:里見恵子先生「障がいのある子どもとのコミュニケーションの取り方」

―インリアル・アプローチによる―

講師:辻 薫 先生「保育所・幼稚園・学校での感覚統合実践の魅力」

里見先生のお話について

里見先生は、大阪府立大学の教員で、教育福祉の立場から、障がいのある子供たちの言語発達のための「INREAL」という考え方(思想でもあり方法でもある)の普及に努力されています。日本における、この方面の第一人者として、大学での講義に加え、講演やゼミや子ども施設の訪問指導など多忙な中、今年も豊富な体験をもとに、お話しくださいました。

参加者からは、「里見先生のお話は、具体的で実践を通した内容でとても分かりやすかった。障害を持った子どもさんだけでなく、子育てされているお母さんにも具体的に伝えていける内容でした。又、すぐに実践できる事例もたくさん紹介して頂き、園でも出来るところからやってみたいと思いました。普段している関わりや遊びには、こんな意図があるんだということも分かり、今後は意図を持って実践していきたいと思いました」。「自閉症スペクトラム症の子がクラスにいるのですが、実際、その子に接している中で、関わりが合っているのか、何か他に、成長につながる関わり方があるのではないかと悩んでいましたが、今日の先生方のお話を聞かせて頂いて、“こうしたら良いのか”と、とても勉強になりました。2学期すぐに実践したいと思います」。「クラス内にいる子ども達へのアセスメント方法や、具体的な配慮を知りたいと思い参加しました。期待以上に、子どもの行動の背景を見つめなおすことが出来ましたが、様々な障がいを持った幼児に対応する専門知識を、身につけていく必要性を強く感じました」。などのご意見をいただきました。里見先生のフアンは多く、この講座を楽しみにしていることが良く分かるコメントが多いので、次回も継続を考えています。

辻 先生のお話について

辻 先生は、特別支援教育専門作業療法士として、現在、大阪発達総合療育センターのリハビリテーション部で、指導的立場にあるのみならず、これまでにも、大阪府作業療法士会の会長を務められていた時には、発達障がいのある子の生活援助のために、様々な提案をされてきました。今回は、ご専門である感覚統合(SI)という考え方を基に、障がい児の学習および教育の方法としての感覚統合の魅力についてお話しくださいました。感覚統合も、最終目的の一つはコミュニケーション力を増すことでも有るので、この二つの講座は、その意味で関連が有ります。

参加者から頂いたご意見をまとめますと、「具体的なお話でとても分かりやすい内容でした。これなら、自分の通常の仕事の中でも、無理なく取り入れられるものが沢山あるので、よく観察してその子にあった関わりを実践していきます。感覚と運動の調和のとれた発達にいたらず、困っている子ども達を、身近に支援できる環境を整え、すぐに支援できるような体制強化につながれば、子どもたちにとって意義あることだと思います」。「とても為になる講義で良かったです。以前にダウン症児を担当したことがあった際に、言葉の獲得の援助方法に悩み、簡単な絵カードや乳児向けの本を用意してはいましたが、その方法があったのかと知ることができました。今、1才児で発達障がいの疑いが有る、気になる子どもがいるので、その子との1対1の時間を取ってあげたいなと

思いました。子どもの感覚の弱さを知り、その弱さをスモールステップで無理せず伝えることが必要なことを痛感しました」。

以上のように、子どもに負担をかけないで、個々の子どもの成長に無理なく役立てることが出来る濃密な内容でしたが、「長時間の座学は覚醒レベルが低下するので、アクティブ・ラーニングを取り入れた講義内容が間にあれば良かったと思います」というご意見もあり、次回は、それを考慮して講義を進めたいと思います。

 

皆様のご意見を、集約する形でご紹介しましたが、その意を十分にくみ取っていない部分が有るかもしれません。個々のご意見をそのまま公表することは、少々はばかられますので、いくつかの同じようなご意見をまとめた形でご報告いたします。

講座の雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。

理事長 安藤 忠

2016.11.15| お知らせコメント(0)

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